医師らが、人体の血管や骨格を映したデジタル画像を見ながら解析している。

心臓や血管の病気6種類、血液中のタンパク質などをAI解析しリスク予測を改善

– 従来の循環器病のリスク予測は、年齢や血圧などが中心で、一人ひとりの変化を十分に捉えにくい課題。 – AIで血液中の2920種類のタンパク質と168種類の代謝物を解析。6種類の循環器病のリスクを数値化。 – 特にタンパク質の情報を加えると予測性能が向上。最大15年前からリスクの高い人を見つけられる可能性。

農地と集落が広がる田園地帯の風景。

住む地域の環境とがんリスクに関連、複数の農薬の影響を受けやすい地域で平均150%高く

農業で使われる複数の農薬への環境曝露が多い地域では、がんの発症リスクも高い可能性があることが、ペルー全国を対象とした研究で示された。フランスのパスツール研究所、フランス国立持続可能開発研究所(IRD)、トゥールーズ大学、ペルー国立腫瘍研究所などの研究チームが2026年4月に報告した。

室内で電子たばこを手に持ち、口元に近づけている人。

電子たばこ、肺がんや口腔がんを引き起こす可能性

電子たばこは、肺がんや口腔がんを引き起こす可能性が高い――。世界各地で行われた研究を幅広く検討した結果から、こうした結論が示された。オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(UNSW Sydney)などの研究チームが、ニコチンを含む電子たばこの発がん性について総合的に評価し、2026年3月に報告した。

血管内を流れる赤血球を表した図。

1回の採血で複数のがんや肝疾患の検出へ、米国で血液検査「メチルスキャン(MethylScan)」開発

1回の採血で、複数のがんや肝臓の病気をまとめて調べられるようになるかもしれない。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームは、血液中を流れるDNA断片を解析し、複数のがんや肝疾患、臓器の異常を検出する血液検査「メチルスキャン(MethylScan)」を開発した。

腹部に手を当てた人物と、腸の炎症や異常を示すイメージ図。

大腸がんの肝転移を予測する目印になる可能性、GATA6に注目

大腸がんが肝臓へ転移する際、がん細胞そのものが性質を変え、転移しやすい状態になる可能性が明らかになった。米ワイル・コーネル・メディシンとマサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究チームが2026年6月に報告した。

MRI装置の前に置かれたノートパソコンに、撮影画像や解析画面が表示されている。

MRI画像から神経膠腫のIDH遺伝子変異を予測するAI、海外と日本で性能差

脳腫瘍の遺伝子変異を、手術や生検を行う前にMRI画像から予測できる可能性が見えてきた。国立がん研究センター、理化学研究所、東海大学、旭川医科大学などの研究グループが、神経膠腫で重要な「IDH遺伝子変異」の有無を予測するAIを開発し、2026年7月に研究成果を発表した。

人体の消化器と大腸を示した医療イラスト。

日本人大腸がんの約半数、腸内細菌の毒素がDNAを傷つけた痕跡

日本人の大腸がんの半数近くで、一部の大腸菌が作る毒素によってDNAが傷つけられたことを示す特徴的な痕跡が確認された。特に40歳未満で発症した大腸がんでは、その割合が約70%に達していた。大阪大学と東京大学などの研究グループが、東京と大阪の大腸がん患者200例の全ゲノムを解析して明らかにした。