血液のしずくと電子回路を組み合わせ、AIによる体液情報の解析を表したイメージ。

血液などの体液に残るがんの痕跡をAIで読み解く DNA、RNA、タンパク質、免疫反応から複数のがんと発生部位を推定

中国の研究グループが、血液などに含まれるDNA、RNA、タンパク質、細胞外小胞、免疫反応をAIで統合し、複数のがんを一度に検出する「多がん種早期検出」の進展を総括した。発生部位の推定や偽陽性対策、標準化、多様な集団での検証が課題となる。

腹部を押さえる患者に、医療者が診察室で説明している様子。

「超音波内視鏡」とAIで膵臓の充実性病変を高精度に判別

中国・武漢大学の研究グループが、超音波内視鏡(EUS)の画像と腫瘍マーカーなどの臨床情報を組み合わせて膵臓がんを判別するAIを開発した。膵臓がんと良性病変を約94%の精度で見分け、内視鏡医の平均診断精度を上回る結果が報告された。

カフを使わずに血圧関連情報を取得するブレスレット型ウェアラブルデバイス「Alysis Wear」。

カフなしで1分ごとに血圧を記録

大正製薬などが、腕を締め付けずに血圧を1分間隔で長時間記録する医療機器「Alysis」を発売する。夜間高血圧やモーニングサージなど、診察室では捉えにくい血圧変動の把握が期待される。

胸に両手を当てる女性の上半身。

悪性度が高い乳がんの鍵は「必須アミノ酸」

京都大学などの研究で、トリプルネガティブ乳がんでは、分岐鎖アミノ酸BCAAの細胞内濃度が、がん幹細胞の性質や腫瘍形成能力と関係することが示された。新たな治療標的につながる可能性がある。

高齢男性が、向かい合う相手と話をしている様子。

甲状腺がんや前立腺がんに大量の「潜在がん」

前立腺がんや甲状腺がんでは、生前に診断されない潜在がんが臨床診断を大きく上回ることが総括レビューで示された。一方、肺がんや大腸がんでは差は比較的小さく、早期発見と過剰診断のバランスが課題となる。

看護師が女性と一緒に資料を見ながら説明している様子。

乳がん検診を受けない選択は、無関心なのか

英国の研究で、過剰診断や過剰治療への懸念から乳がん検診や治療を辞退した女性20人への聞き取り調査が行われた。参加者は利益と害を比較し、情報を理解した上で判断していた。