第36回日本光線力学学会学術講演会で、笑顔でマイクを持つ小倉俊一郎氏。

5-ALAは尿検査にも使えるか【後編】

5-ALAを加えた膀胱がん細胞では、ポルフィリンが作られ一部が細胞外へ排出されることが示された。動物実験でも血液や尿中のポルフィリン増加が確認され、PDDの蛍光や尿検査への応用可能性が注目される。

マイクを手に、第36回日本光線力学学会学術講演会で講演する小倉俊一郎氏。

5-ALAはなぜがん細胞を光らせるのか【前編】

東京科学大学の小倉俊一郎氏が、5-ALAを用いた光線医療の仕組みと課題を講演。PpIXががん細胞で蓄積する理由や、PDDで光らない偽陰性病変の背景となる酵素やトランスポーターの働きが解説された。

手首を押さえる高齢女性。関節の痛みやこわばりを示す様子。

100歳超の健康を映す血液のサイン

慶應義塾大学などの研究で、100歳以上の日本人495人を対象に血液バイオマーカーと認知機能、死亡リスクの関係を解析。神経の傷みを反映するNfLが、認知機能低下や全死亡リスクと関連した。

検査台に横たわる人が、MRI検査装置の中に入っている様子。

ナトリウムMRIが脳腫瘍診断を変えるか

九州大学などの研究で、ナトリウムを画像化するMRIにより、通常のMRIでは分かりにくい脳腫瘍の状態を捉えられる可能性が示された。星細胞腫の性質を手術前に評価する技術として期待される。

手袋を着けた手がスライドガラスを持ち、ピペットで液体を滴下しようとしている様子。

リキッドバイオプシーは消化器がん検査を変えるか

消化器がんのリキッドバイオプシーでは、血中循環腫瘍細胞、血中循環腫瘍DNA、エクソソームを含む細胞外小胞などが研究されている。早期発見や再発監視への応用が期待される一方、標準化や大規模検証が課題となる。

白衣を着た研究者が血液の入った試験管を持ち、DNAや検査器具が描かれているイラスト。

血液中の細胞外小胞は便潜血検査を補えるか

便潜血検査に、血液中のCD147陽性小型細胞外小胞の情報を組み合わせることで、大腸腫瘍の検出感度が高まる可能性が示された。大腸がんや前がん病変の検査を補う研究として注目される。

腹部の前で大腸の模型を持つ人の手元。

便の細胞外小胞から大腸がんの手掛かりを探る

栄研化学の研究で、便に含まれる細胞外小胞を調べることで、大腸がんに特徴的なタンパク質変化を捉えられる可能性が示された。便潜血検査とは異なる仕組みの新たな検査開発につながる可能性がある。