5-ALAは尿検査にも使えるか【後編】
5-ALAを加えた膀胱がん細胞では、ポルフィリンが作られ一部が細胞外へ排出されることが示された。動物実験でも血液や尿中のポルフィリン増加が確認され、PDDの蛍光や尿検査への応用可能性が注目される。
5-ALAを加えた膀胱がん細胞では、ポルフィリンが作られ一部が細胞外へ排出されることが示された。動物実験でも血液や尿中のポルフィリン増加が確認され、PDDの蛍光や尿検査への応用可能性が注目される。
東京科学大学の小倉俊一郎氏が、5-ALAを用いた光線医療の仕組みと課題を講演。PpIXががん細胞で蓄積する理由や、PDDで光らない偽陰性病変の背景となる酵素やトランスポーターの働きが解説された。
第36回日本光線力学学術講演会・第22回日本脳神経外科光線力学学会が高知市で開催された。5-ALAを用いた膀胱がんや脳腫瘍の光線力学診断に加え、治療やスクリーニングへの応用が議論された。
金沢大学などの研究で、PSAが上がらないまま進行する前立腺がんに、KRASシグナルの活性化が関わる可能性が示された。血液検査だけでなく、画像検査やがんの性質変化を見る重要性が浮かび上がる。
慶應義塾大学などの研究で、100歳以上の日本人495人を対象に血液バイオマーカーと認知機能、死亡リスクの関係を解析。神経の傷みを反映するNfLが、認知機能低下や全死亡リスクと関連した。
九州大学などの研究で、ナトリウムを画像化するMRIにより、通常のMRIでは分かりにくい脳腫瘍の状態を捉えられる可能性が示された。星細胞腫の性質を手術前に評価する技術として期待される。
消化器がんのリキッドバイオプシーでは、血中循環腫瘍細胞、血中循環腫瘍DNA、エクソソームを含む細胞外小胞などが研究されている。早期発見や再発監視への応用が期待される一方、標準化や大規模検証が課題となる。
便潜血検査に、血液中のCD147陽性小型細胞外小胞の情報を組み合わせることで、大腸腫瘍の検出感度が高まる可能性が示された。大腸がんや前がん病変の検査を補う研究として注目される。
栄研化学の研究で、便に含まれる細胞外小胞を調べることで、大腸がんに特徴的なタンパク質変化を捉えられる可能性が示された。便潜血検査とは異なる仕組みの新たな検査開発につながる可能性がある。
エクソソームを含む細胞外小胞は、膵臓がん細胞の情報を運ぶ粒子として注目されている。血液や膵液、胆汁などを使った検査研究が進む一方、一般的な検診利用には標準化と大規模検証が必要とされる。