開いた箱に入った複数の紙巻きたばこ。

たばこの発がん物質がDNAに残す新たな「痕跡」、人のがんで確認

国際がん研究機関(IARC)などの研究グループが、たばこ特有の発がん物質NNNとNNKによる新たなDNA変異シグネチャーを特定した。約7000件のがんゲノム解析では、血液がんや腎臓がん、膵臓がんなど約350件で検出され、喫煙と幅広いがんとの関係を探る手掛かりとなる可能性が示された。

世界保健機関(WHO)のロゴが掲げられた看板。

2050年には世界の新規がん患者数が約3500万人に増加する見通し

WHOは、世界の新規がん患者数が2050年までに年間約3500万人へ増加すると予測した。がんの約4割は喫煙や感染症、肥満など予防可能な危険因子に関連するとし、予防、早期発見、治療への投資と医療格差の解消を呼びかけている。

血管内を流れる赤血球を表した図。

多がん種早期検出検査「キャンサーガード」、日本で提供開始

アボットが、多がん種早期検出検査「Cancerguard(キャンサーガード)」の国内提供を開始した。血液中のがん細胞由来DNAやタンパク質から50種類以上のがんシグナルを解析する。自費診療で提供され、既存のがん検診を補完する位置付けとなる。

健診着を着た複数の人が、検査用の書類を持って待機している様子。

年齢や血糖、脂質など9項目から得られるAI指標、6種類のがんと明確に関連 健診から重点的な検診を検討する人を絞り込める可能性

東京大学などの研究グループが、年齢や血糖、脂質など9項目からインスリン抵抗性を推定するAI指標「AI-IR」を約37万人に適用した。子宮がん、腎臓がん、食道がん、膵臓がん、結腸がん、乳がんとの明確な関連が示された。

血液のしずくと電子回路を組み合わせ、AIによる体液情報の解析を表したイメージ。

血液などの体液に残るがんの痕跡をAIで読み解く DNA、RNA、タンパク質、免疫反応から複数のがんと発生部位を推定

中国の研究グループが、血液などに含まれるDNA、RNA、タンパク質、細胞外小胞、免疫反応をAIで統合し、複数のがんを一度に検出する「多がん種早期検出」の進展を総括した。発生部位の推定や偽陽性対策、標準化、多様な集団での検証が課題となる。

腹部を押さえる患者に、医療者が診察室で説明している様子。

「超音波内視鏡」とAIで膵臓の充実性病変を高精度に判別

中国・武漢大学の研究グループが、超音波内視鏡(EUS)の画像と腫瘍マーカーなどの臨床情報を組み合わせて膵臓がんを判別するAIを開発した。膵臓がんと良性病変を約94%の精度で見分け、内視鏡医の平均診断精度を上回る結果が報告された。